Wednesday, July 27, 2016 9:57 AM

ワクチン副作用、63人提訴 子宮頸がん、15〜22歳女性

 国が接種を呼び掛けた子宮頸がんワクチンが、全身の痛みやしびれといった副作用を引き起こしたとして、15〜22歳の女性63人が27日、国と製薬企業2社に損害賠償を求め、東京、名古屋、大阪、福岡の4地裁に一斉提訴した。

 弁護団によると、この問題での提訴は初。内訳は東京28人、名古屋6人、大阪16人、福岡13人。1人当たり一律1500万円に、各自の症状に応じた賠償金を上乗せして請求する。弁護団には被害相談が続いており、追加提訴を予定している。

 厚生労働省は2009年10月にワクチンを承認し、同年12月に国内販売が始まった。10年11月に公費助成を開始、13年4月には定期接種の対象とし、339万人が接種を受けた。しかし、健康被害を訴える女性が相次ぎ、今年4月末までに2945人から副作用の報告があった。(共同)