Friday, June 17, 2016 6:20 PM

AIが高齢者の買い物支援 8月に過疎の村で実証実験

 過疎地に住む高齢者のために、対話能力を持つ人工知能(AI)で、商品注文を代行させるシステムの開発を、東京のベンチャー企業が進めている。8月末にはタブレット端末を京都府南山城村に住む数人に配布し、実証実験をする予定。

 京都で唯一の村である南山城村は人口約2900人で過疎化が進む。ベンチャー企業「エルブス」(東京都渋谷区)は買い物弱者の生活向上にAIを活用しようと、村と4月に協定を結び、住民の55歳以上の女性約40人を調査した。

 その結果、8割弱の女性がスマートフォンを持っており、知人との連絡に無料通信アプリLINE(ライン)を使っていることが判明した。一方、インターネット上でクレジット決済をする通販サイトやネットスーパーの利用者は少なかった。そこで、スマホやタブレット端末の対話アプリで買い物支援を考えた。(共同)