Wednesday, July 27, 2016 9:59 AM

有力紙元幹部ら47人拘束へ トルコ、粛清続く

 トルコ最大都市イスタンブールの検察当局は27日、クーデター未遂の黒幕と断定したイスラム指導者ギュレン師の影響下にあった地元有力紙ザマンの元幹部ら47人に拘束令状を出し、うち元記者1人を拘束した。アナトリア通信が伝えた。

 トルコ当局は15日夜のクーデター未遂後、軍人の拘束や公務員の公職追放など大規模粛清を進め、ギュレン師関連のテレビやラジオ局の免許を剥奪するなどメディア弾圧の姿勢も強めている。米国に滞在するギュレン師は関与を否認している。

 強権的なエルドアン体制に批判的だったザマンは今年3月の裁判所の決定により、現在は政府の管理下に置かれている。当局は25日、47人とは別の記者42人に拘束令状を出し、既に一部を拘束した。

 トルコ軍参謀本部は27日、クーデター未遂に参加した兵士は軍全体の1・5%に当たる8651人だったと発表した。ジェット機24機を含む航空機35機とヘリコプター37機、戦車74台、船舶3隻が事件に使われたとしている。(共同)