Wednesday, July 27, 2016 5:56 PM

中学教員の部活手当2割増 来年度から文科省方針

 文部科学省は27日、休日に部活動を指導した公立中学校教員に支給する「部活動手当」を来年度から2割増額する方針を固めた。4時間従事した場合の支給額が現在の3000円から3600円となる。必要額を来年度予算の概算要求に計上する。

 現在は時給換算で750円と、最低賃金の全国平均798円を下回る。厚生労働相の諮問機関、中央最低賃金審議会の小委員会は27日、全国平均で24円引き上げの目安を公表。全国平均は822円となる見通しだが、部活動手当が増額されれば、それを上回る時給900円となる。

 部活動手当は、教員給与と同様に国が3分の1、都道府県が3分の2を負担する。平日の指導分は、時間外手当の代わりに本給に上乗せされている「教職調整額」の範囲内として支給されない。(共同)