Friday, June 17, 2016 6:20 PM

「イスラム国」掃討を協議 オバマ氏とサウジ副皇太子

 オバマ大統領は17日、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン副皇太子とホワイトハウスで会談し、過激派組織「イスラム国」(IS)掃討での連携を協議した。1月の断交後、対立を深めるサウジ・イラン関係についても話し合い、緊張緩和の方策を探ることで一致した。

 米国はイラン核協議の最終合意を受け1月にイラン制裁を解除。米イラン接近を警戒するサウジと米国の関係は冷却化しており、今回の会談には関係修復の狙いもある。

 ムハンマド副皇太子は昨年1月に即位したサルマン国王の息子。異例の若さで国防相と経済開発評議会議長に登用され、内戦状態のイエメンの軍事介入に踏み切って戦況の泥沼化を招いた。イランとの断交にも副皇太子の意向が働いたとみられ、オバマ政権は新体制下のサウジとの関係構築に苦慮している。(共同)