Wednesday, July 27, 2016 5:57 PM

経済の短期リスクは低下 FOMC、利上げ見送り

 米連邦準備制度理事会(FRB)は27日の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げの見送りを決めた。政策金利のフェデラルファンド(FF)レートを0.25〜0.50%に据え置いた。FOMC後に公表した声明では、経済見通しの短期的なリスクは低下したと指摘。市場では、9月以降のFOMCの追加利上げの可能性を示唆したと受け止められそうだ。

 英国の欧州連合(EU)離脱決定には具体的には言及せず、引き続き物価指標や世界経済、金融の動きを監視するとした。

 労働市場に関しては、改善が強まったと説明。新規就業者数の伸びは5月に落ち込んだものの、6月は「力強かった」とされた。物価は引き続き目指す2%を下回ったと指摘し、エネルギーや輸入価格の低下による一時的な影響が薄れれば、中期的には2%へと上昇すると予想した。(共同)