Thursday, July 28, 2016 10:04 AM

ソニーが電池事業撤退 赤字続きで村田製に売却

 ソニーは28日、電池事業を村田製作所に売却すると発表した。競争激化で赤字続きの電池生産から撤退し、経営資源を成長分野に振り向ける。村田製作所は事業買収でソニーの技術力を吸収し、エネルギー分野での中核事業に据える。10月に契約し、来年3月末での取引完了を目指す。

 売却額は今後、交渉するが数百億円規模になる見通し。売却に伴ってソニーは損失を計上する可能性もある。

 ソニーは1975年に電池事業を開始し、91年には世界初となるリチウムイオン蓄電池を商品化したが、韓国勢が台頭し、2010年度以降は赤字体質が続いていた。16年3月期の売上高は約1600億円。(共同)