Wednesday, August 23, 2017 11:05 AM

米朝、緊張緩和巡り神経戦 対話期待も敵対姿勢緩めず

 トランプ政権は22日、北朝鮮との対話再開に期待をにじませるとともに、核・ミサイル開発阻止を狙った追加制裁を発表した。一方、金正恩朝鮮労働党委員長は弾道ミサイルの弾頭増産を指示し、米国への敵対姿勢を緩めていない。米韓合同指揮所演習が続く中、緊張緩和を図れるのか、双方の神経戦が続く。

 ティラーソン国務長官は22日の記者会見で、今月5日に国連安全保障理事会が北朝鮮への制裁決議を採択してから、北朝鮮が弾道ミサイル発射をしていないことは「注目に値する」と評価。「一定の対話への道筋が見えてきたのかもしれない」と手応えを語った。

 ティラーソン氏の発言は、金氏が米領グアム沖への弾道ミサイル発射計画を当面見送る考えを示唆したことが大きい。米軍制服組トップのダンフォード統合参謀本部議長も最近、北朝鮮の核・ミサイル問題が平和的に解決される確率が上がっていると語っていた。(共同)