Wednesday, August 23, 2017 2:43 PM

クルド支援に懸念表明 トルコ大統領、米長官に

 マティス国防長官は23日、訪問先のトルコの首都アンカラでエルドアン大統領と会談した。トルコ大統領府筋によるとエルドアン氏は、シリア北部のクルド人勢力に対する米国の支援に懸念を表明した。地元メディアが伝えた。

 米国は、過激派組織「イスラム国」(IS)が「首都」とするシリア北部ラッカの奪還作戦を主導するクルド人組織、人民防衛部隊(YPG)を支援。トルコはYPGを自国の非合法組織、クルド労働者党(PKK)傘下のテロ組織とみなし、米国とトルコの関係険悪化の要因となっている。

 一方、両者は会談で、シリアとイラクそれぞれの領土の一体性を維持する重要性で一致した。両国は、イラクからの独立の是非を問う9月25日のイラク北部クルド自治政府の住民投票に懸念を深めている。(共同)