Thursday, July 28, 2016 10:07 AM

対テロ支援に140億円 外相、アフリカの平和構築

 岸田文雄外相は28日午前(日本時間同日深夜)、ニューヨークの国連本部で安全保障理事会の公開討論を主催する。「アフリカにおける平和構築」がテーマで、岸田氏はアフリカのテロ対処能力向上のため、2018年までに3万人の人材育成を含む140億円相当の独自支援を行うと表明。科学技術で国境管理強化に貢献すると明記した議長声明を採択する。

 成果を安倍晋三首相が出席しケニアで8月下旬に開くアフリカ開発会議(TICAD)につなげる。日本の外相が安保理会合で議長を務めるのは、10年4月の岡田克也外相(当時)以来、2人目。非常任理事国の日本は今月、月替わりの議長国となっており、今回の討論開催を呼び掛けた。

 対テロ支援で岸田氏は「平和構築を進めていくため、テロへの対応の協力強化も重要だ」と強調。育成した人材で情報収集能力や治安能力を強化するよう求める。(共同)