Thursday, July 28, 2016 10:55 AM

19人全員に複数の刃物傷 2月に「ヒトラー思想」

 相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で19人が刺殺され26人が負傷した事件で、犠牲者19人全員の首や胸などに刃物による複数の傷があったことが28日、捜査関係者への取材で分かった。神奈川県警津久井署捜査本部は、同日までに犠牲者19人の司法解剖を終了。うち17人の死因は首を刺されたことによる失血だった。

 捜査本部は、元職員植松聖容疑者(26)=殺人などの容疑で送検=が、強固な殺意で執拗に攻撃したとみている。

 植松容疑者が緊急措置入院中の2月20日に「ヒトラー思想が2週間前に降りてきた」と話していたことも、相模原市への取材で判明。「思想」の具体的な内容は話さなかった。ナチス・ドイツは障害者を組織的に殺害したことで知られる。(共同)