Thursday, July 28, 2016 10:55 AM

独首相、難民受け入れ継続 襲撃と自爆、テロと非難

 ドイツのメルケル首相は28日、同国南部で移民系の若者による銃乱射や、難民保護申請者が自爆するなど殺傷事件が相次いだことを受け「政治的迫害を受けた者の保護を定めた基本法(憲法)の原則を維持する」と述べ、難民受け入れを継続する考えを示した。ベルリンで記者会見した。

 メルケル氏は、難民保護申請者による南部ビュルツブルクの列車乗客に対する襲撃と、南部アンスバッハの自爆事件について「イスラム過激派のテロだ」と指摘。受け入れたドイツを「あざける行為だ」と非難した。

 難民の大量流入が事件の背景にあるとの指摘もあるが、難民問題は「歴史的な課題」であり「われわれは成し遂げられる」と述べ、対応可能だとの考えを強調した。(共同)