Thursday, July 28, 2016 1:06 PM

良質iPSの手掛かり発見 臨床応用に期待、京大

 人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から血液細胞を作る際、どのiPS細胞が血液細胞になりやすいかを予測する手掛かりを見つけたと、京都大iPS細胞研究所のチームが28日付の米科学誌電子版に発表した。

 iPS細胞は、人の体細胞に数種類の遺伝子を導入して作製する。iPS細胞を血液や神経の細胞に変化させる場合は、複数のiPS細胞を事前に用意しておく。だが変化する能力にはばらつきがあり、効率性に課題があった。

 チームの吉田善紀准教授は「臨床応用に適切なiPS細胞を事前に選別できる方法の開発につながる。より高品質なiPS細胞の開発も期待できる」と説明した。(共同)