Thursday, July 28, 2016 5:40 PM

主要候補、相次ぎ現場視察 「準備不足」の指摘も

 東京都知事選(31日投開票)では、主要3候補が選挙活動中に保育所などを相次いで視察している。各陣営は都政の抱える課題を把握するためとしているが、識者は「本来ならば選挙前にするべきこと。準備不足と言わざるを得ない」と指摘する。

 「実際に見ることが重要だ」。26日、豊島区で経済的に苦しい家庭の子どもたちに食事を提供する「子ども食堂」を訪れた元防衛相の小池百合子氏(64)は、こう強調した。告示前から舛添要一前知事が韓国政府への有償貸与を検討していた旧都立高校にも出向いた。

 防災対策の充実や都市農業の振興を訴える元総務相の増田寛也氏(64)は六本木ヒルズの備蓄倉庫や多摩地域の農園などを訪問した。葛飾区の町工場なども見学し、「現場に行くことで、対策のアイデアが浮かぶ」と話す。(共同)