Thursday, July 28, 2016 5:42 PM

人事にらみ自民各派閥 新人取り込みに懸命

 8月3日の内閣改造・自民党役員人事をにらみ、党内の各派閥が参院選で当選した新人らの取り込みに走っている。資金面などで役割低下が指摘されるものの派閥の規模の大小が、獲得するポスト数を左右する側面は否めない。安倍晋三首相の「1強」に対し、勢力を拡大して存在感を誇示することに懸命だ。

 「私のことが新聞でいろいろ書かれているが、最終的には自分で判断することだから」。28日の石破派の例会。処遇が注目される石破茂地方創生担当相は、仮に留任を要請されても「ポスト安倍」を狙うため閣外に去るべきだという派内の声を念頭にこう述べた。

 所属議員20人の同派の現職閣僚は石破氏だけ。入閣待機組は2人おり、派閥幹部は「小所帯だから、もう少し数がほしい」と本音を吐露する。(共同)