Friday, July 29, 2016 9:53 AM

シャープ、赤字274億円 液晶不振、売上高は3割減

 シャープが29日発表した2016年4〜6月期連結決算は、液晶パネル事業などの不振が響き、純損益が274億円の赤字(前年同期は339億円の赤字)となった。経費削減効果などで赤字幅は縮小したが、第1四半期としては6年連続の赤字となった。売上高も3割減少した。

 シャープは鴻海精密工業による出資手続きを6月末までに終える計画だったが、各国での独占禁止法審査のうち、中国の承認が遅れ、払い込みが完了していない。このため、債務超過額は3月末の312億円から750億円に拡大した。

 記者会見した野村勝明副社長は「一日も早い審査の完了を待っている。(傘下に入り)新しい体制で相乗効果を追求していきたい」と話した。(共同)