Friday, September 08, 2017 10:45 AM

債務抑制、日米共通の課題 トランプ氏「上限撤廃も」

 米議会上院が7日、政府の債務上限を引き上げる法案を可決し、国債の償還ができなくなるデフォルト(債務不履行)の回避へ近づいた。トランプ大統領は同日、債務問題が政争の具になるのを防ぐため、上限撤廃の可能性を探ると表明。債務抑制は、予算の35%程度を借金で賄っている安倍政権にとっても無縁ではなく、日米共通の課題だ。

 米国では債務上限が法律で決まっており、現在は約19兆8000億ドル(約2130兆円)。このままでは9月末にも資金が底を突く恐れがあるため、上限を引き上げて12月8日まで新たな借金ができるようにする。

 債務残高は1〜2年ごとに上限に近づく。そのたびに与野党が駆け引きの材料に使い、引き上げは難航してきた。トランプ氏が7日、記者団に「上限は必要ない」と強調したのは、こうした事態を避けるのが狙いだ。(共同)