Friday, July 29, 2016 9:56 AM
年金損失5.3兆円発表 リーマン後最大の赤字
公的年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は29日、2015年度の運用損失が5兆3098億円だったと正式に発表した。14年秋から運用割合を増やした株式の価格が下落し、5年ぶりの赤字となった。赤字額はリーマン・ショックのあった08年度より後では最大。運用の透明化のため、14年度末時点の株式保有銘柄や時価総額なども初めて開示した。
GPIFは14年10月に資産の構成割合を変更。巨額の積立金を市場活性化に結びつけたい政府の意向も踏まえて、株式の割合の目安を国内外で計24%から50%に引き上げた。
15年度は国内株式で3兆4895億円、外国株式で3兆2451億円、計6兆7346億円の損失を出した。日本国債の値上がりで、国内債券は2兆94億円の黒字。外国債券は6600億円の損失だった。(共同)
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