Friday, July 29, 2016 9:58 AM

クリントン氏「結束は力」 トランプ氏批判、選択迫る

 民主党のヒラリー・クリントン前国務長官(68)は28日、フィラデルフィアでの党大会で大統領候補の指名受諾演説を行い「主要政党が初めて女性を大統領候補に指名した。重要な節目だ」と述べ、大統領就任へ決意を表明した。「結束は力だ」と国民に訴える一方、共和党候補のトランプ氏(70)は相互不信をあおり「米国を分断しようとしている」と強く批判、有権者に分断か結束かの選択を迫った。

 国益最優先の「米国第一主義」を掲げ、同盟国との関係見直しを主張するトランプ氏に対し、「同盟国との協力で米国は強くなれる」と強調。違いを鮮明に打ち出した。

 指名受諾により4日間の党大会は閉幕した。民主、共和両党は正副大統領候補が正式に決まり、11月8日の投票に向けて激しい選挙戦に突入。米主要政党初の女性候補クリントン氏と、公職経験を持たないトランプ氏の前例のない対決となる。(共同)