Friday, July 29, 2016 1:06 PM
米経済「良好な位置にある」 サンフランシスコ連銀総裁
サンフランシスコ連邦準備銀行のウィリアムズ総裁は29日、アラスカ州アンカレジで講演し、米経済は「良好な情勢にある」との認識を示した。「6月の雇用統計は明るい意味で驚きだった」と述べて雇用の持ち直しを歓迎し、消費支出の堅調さを指摘した。6月の連邦公開市場委員会(FOMC)の声明はこうした経済情勢を正確に表現しているとした。
景気を刺激するために日欧の中銀はマイナス金利を導入したが、日欧と違って米経済はとても良い状態にあり、今後数年は金利を下げるのではなく上げることになると予想した。仮に景気が失速した場合でも、資産購入など他の金融緩和手段もあるとし「米国ではマイナス金利(導入)はとても可能性が低い」と述べた。
FRBは、市場の考え方は気にしているものの、最終的には最大雇用と物価安定の二大政策目標を達成するために必要な政策を決定すると強調した。ただ「われわれは市場を混乱させたくも、ショックを与えたくもない」とも述べ、景気や適切な金融政策についての考え方をできるだけ説明することが必要だとした。(共同)
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