Friday, July 29, 2016 5:44 PM

4〜6月期の低成長も基調は良好 サンフランシスコ連銀総裁

 サンフランシスコ連邦準備銀行のウィリアムズ総裁は29日、4〜6月期の米国内総生産(GDP)が予想外の低成長となったことに言及し、国内最終需要など基調を示すいくつかのデータは良好だと強調した。年内に金利引き上げを再開することが理にかなっているとし、経済情勢次第では最大2回の利上げの可能性があると予想した。アラスカ州アンカレジでの講演後、記者団に対して語った。ロイター通信が伝えた。

 企業在庫と政府支出が4〜6月期のGDPの足を引っ張ったと指摘。「政府支出と在庫の浮き沈みはいつものことだが、1〜3月期と4〜6月期はいずれもことのほか悪かった」と述べた。6月の雇用統計が力強い持ち直しを示しているにもかかわらず、経済成長が弱いことは、生産性向上が想定ほど進んでいないことを示唆しているとした。

 次回9月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合までには、FRBが重視する雇用統計と、個人消費支出(PCE)物価指数がそれぞれ2回ずつ出てくるとし、年内2回の利上げを後押しする結果が続く可能性があると述べた。(共同)