Monday, August 01, 2016 10:20 AM
ブラジル各地で反政権デモ 参加者から五輪不満の声も
五輪開幕が迫るリオデジャネイロなどブラジル全国各地で7月31日、弾劾手続きで停職中のルセフ大統領の辞任を要求するデモが行われた。ブラジルでは政治混乱や経済低迷に対する不満が高まっており、巨額の公費を投じた五輪開催への反発も多く聞かれた。
地元メディアによると、デモは首都ブラジリアや最大都市サンパウロなど少なくとも66都市で実施され、多くの市民が国旗やプラカードを手に集まった。五輪でビーチバレーの会場となるリオデジャネイロのコパカバーナ海岸沿いの道路では、警察が周辺を警戒する中、約1000人が「政治腐敗はたくさんだ」「ルセフは出て行け」とシュプレヒコールを上げた。
スラム街に住み、コパカバーナのデモに参加した無職男性ジョゼ・フェルナンドさん(35)は「政府は家を建てると約束したのに何も変わらない。仕事もなく、五輪の恩恵は何もない」。弁護士の男性ジョアン・カルロスさん(50)も「開催環境が整っていない。五輪は今からでもやめるべきだ」と声を荒らげた。(共同)
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