Thursday, September 21, 2017 10:47 AM

長官解任などの全記録要請 ロシア疑惑捜査の特別検察官

 米主要メディアは20日、ロシアによる昨年の米大統領選干渉疑惑を捜査するモラー特別検察官がホワイトハウスに対し、トランプ大統領によるコミー前連邦捜査局(FBI)長官解任に絡むメールや文書など全ての記録を提出するよう要請したと報じた。

 トランプ氏は今年5月、ロシア疑惑を捜査中だったコミー氏を突然解任。側近らに対する捜査阻止を狙った司法妨害の疑いも指摘されている。モラー氏は今年1月の大統領就任後のトランプ氏の行動に関して包括的な記録を求めており、トランプ氏を対象とした捜査が加速しているもようだ。

 ニューヨーク・タイムズ電子版などによると、モラー氏はコミー氏とトランプ氏の面会記録などに加え、コミー氏解任翌日に行われたロシアのラブロフ外相との会談記録も要求。この会談でトランプ氏は、解任により「ロシア絡みの重圧から解放された」と述べたとされる。(共同)