Friday, September 22, 2017 11:53 AM

和平、開発の議論かすむ 国連総会、北朝鮮が席巻

 年1回の国連総会一般討論は21日までに、主要各国の演説がほぼ終了した。北朝鮮に関するニュースが総会を席巻し、地域の和平や貧困対策、開発といった国連の伝統的な課題はかすんだ。外交儀礼上、異例の表現で北朝鮮を非難したトランプ大統領に違和感を覚えた外交官もいた。

 高い注目は集めなかったが、重要な演説はいくつもあった。コロンビアのサントス大統領は昨年、コロンビア内戦の和平への努力が評価されノーベル平和賞を受けた。演説ではいかに左翼ゲリラとの和平を進めたかの説明に大半を費やし「愛の力で恐怖は乗り越えられる。命の力で暴力に勝てる」と締めくくった。

 テロが続発するアフガニスタンは治安が回復せず、自然災害も続く。ガニ大統領は「私たちは尊厳を失わずに貧しさと干ばつに耐えている」と訴え、国際支援を促した。(共同)