Tuesday, August 02, 2016 9:58 AM
英政権、対中関係見直しか 原発承認延期、蜜月に暗雲
英国で7月にメイ新政権が発足し、親密だった中国との関係を見直すとの観測が出ている。英政府は中国企業も出資する原発新設計画を即時承認するとみられていたが、これを延期。中国の関与をメイ首相が懸念しているとの見方が浮上した。対中政策を仕切ってきたオズボーン前財務相も閣外に去り「中英蜜月の危機」(英紙)との指摘もある。
原発はフランス電力(EDF)の主導で英南西部サマセット州ヒンクリーポイントに建設する計画。約180億ポンド(約2兆5000億円)の建設費の3分の1を中国企業が出資する。EDFが7月末に取締役会で承認した。
これを受けて政府も計画を即時承認するとみられていたが、最終判断は秋になると発表、驚きが広がった。キャメロン前政権で内相だった頃からメイ氏は中国の対英投資に安全保障面で懐疑的だったとする、当時の閣僚の証言が報じられた。(共同)
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