Tuesday, August 02, 2016 1:09 PM

サル赤ちゃんも睡眠中微笑 人の笑み起源解明に、京大

 ニホンザルの赤ちゃんは、人やチンパンジーの赤ちゃんと同じように、睡眠中に外部からの刺激がないのに笑う「自発的微笑」をすることが分かり、京都大霊長類研究所の友永雅己教授(比較認知科学)らのチームが2日付の国際科学誌電子版に発表した。

 チームによると、ニホンザルは約3000万年前、人との共通祖先から枝分かれして進化した。友永教授は「人の赤ちゃんの自発的微笑には謎が多く、その進化の起源を解明する手掛かりになる成果だ」と話している。

 チームはニホンザルの赤ちゃん7匹(生後4〜21日)をビデオ撮影し、計93分間の睡眠中の表情を分析。外部刺激がないのに唇の端が上がる自発的微笑を全7匹で計58回確認した。1回当たりの継続時間は平均0.9秒だった。(共同)