Tuesday, August 02, 2016 1:09 PM

起源は原始ブラックホール 初観測の重力波

 世界で初めて観測された「重力波」を発生したブラックホールは、138億年前の宇宙誕生の直後にできた「原始ブラックホール」だったとの新説を、東大や京大などのチームが2日付の米物理学会誌に発表した。

 原始ブラックホールの存在は確かめられておらず、須山輝明・東大助教は「今後の観測でこの説が正しいと判明すれば、宇宙の成り立ちを説明する理論に大きなインパクトを与えるだろう」と期待している。

 重力波は、重い天体が動くときの時空の揺れ。米国などのチーム「LIGO」が初観測を2月に発表した重力波は、太陽の約30倍の重さを持つ二つのブラックホールが合体した際に放出したとされる。(共同)