Wednesday, October 18, 2017 10:39 AM

月の地下に巨大空洞 長さ50キロ、探査基地に

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は18日、月の地下に全長約50キロにわたって延びる巨大な空洞があることが月周回衛星「かぐや」の観測データから分かったと発表した。過去の大規模な火山活動によってできたとみられる。

 月を巡っては、米国が有人探査の検討を開始、JAXAも2030年に飛行士を送る構想を持つなど関心が高まっている。空洞は、宇宙からの放射線や月面での激しい温度変化の影響を和らげることができるほか、内部に水が存在する可能性もある。

 将来の月の探査基地に適した構造で、JAXAの春山純一助教は「今回の地下空洞の利用法を含め、今後、どう月探査を進めるか、世界各国で議論が始まる」と話している。(共同)