Tuesday, August 02, 2016 5:48 PM

欧州で銀行株急落 金利低下や不良債権懸念

 2日の欧州株式市場で銀行株が軒並み急落した。欧州中央銀行(ECB)のマイナス金利政策に伴う金利収入の減少が意識されたほか、イタリアの不良債権問題の先行きに懸念が広がったためだ。

 ドイツ2位のコメルツ銀行が2日発表した4〜6月期決算は、金利収入の落ち込みが響き、純利益が前年同期比で31.9%減った。同行は「マイナス金利の打撃は明白だ」と分析。株価は9.2%の急落となった。

 銀行の収益性悪化が広く警戒されたことで、フランスのBNPパリバは4.3%の下落。スイスのクレディスイスも連休前と比べ6.2%値下がりした。(共同)