Wednesday, August 03, 2016 9:53 AM

美浜原発3号機「合格」 規制委、老朽で2例目

 原子力規制委員会は3日、定例会合を開き、運転開始から40年の法定寿命が近づいている老朽原発の関西電力美浜3号機(福井県)について、新規制基準を満たしているとする「審査書案」を了承した。事実上の審査合格で、老朽原発では関電高浜1、2号機(同県)に続き2例目。

 規制委は30日間の意見公募を経て審査書を確定、正式合格とする。11月末の期限までにさらに、運転延長に特化した審査などを通過しなければ廃炉を迫られるが、今回で大きなヤマを越えた形。

 規制委の田中俊一委員長は3日の記者会見で、「難しい課題がいっぱい残っているが、間に合う方向でやる」と述べ、期限内に審査を終える方針を示した。追加の安全対策工事を行うため、再稼働は2020年春以降になる見通し。老朽原発を継続活用する流れが本格化してきた。(共同)