Wednesday, August 03, 2016 9:54 AM

ロシア条件付き参加を支持 IOC総会、議論白熱

 国際オリンピック委員会(IOC)は2日、リオデジャネイロで総会第1日の審議を行い、国ぐるみのドーピングが問題となっているロシアのリオデジャネイロ五輪全面除外を見送り、条件付きで参加を認めた理事会の決定を支持した。挙手の結果、出席した85人の委員のうち反対は1人だったが、20人以上の委員が意見表明し、白熱した議論となり緊張感に包まれた。

 バッハ会長は冒頭で「全面除外は無実の選手に巻き添えの被害を与え、五輪運動の破滅と死につながる」と正当性を強調。ロシア・オリンピック委員会会長のジューコフ委員は「複数の国がIOCに圧力をかけ、全面除外を迫った」と他国による干渉があったと指摘した。

 一方、ロシア陸上界の問題を調査した世界反ドーピング機関(WADA)第三者委員会の責任者、パウンド委員(カナダ)は「議論が必要」と臨時総会の開催を要望。ペンギリー委員(英国)は内部告発した女子中距離のユーリア・ステパノワ選手の参加を認めない決定に反対した。(共同)