Wednesday, August 03, 2016 9:56 AM

トランプ氏に反発強まる 米兵遺族と対立、意介さず

 イラクで戦死した米兵の遺族と対立している共和党大統領候補のトランプ氏への反発が強まっている。遺族感情を踏みにじるような言動に、オバマ大統領は後継者として「不適格」と烙印を押し、共和党からは民主党候補のクリントン氏への投票を表明する下院議員まで現れた。だがトランプ氏は意に介さず、対決姿勢を弱めようとしない。

 オバマ氏は2日、トランプ氏による遺族への中傷を踏まえ「時々起きる失言ではない」と指摘。「毎日、毎週のように党幹部が(トランプ氏を)弾劾している」と強調し、トランプ氏を候補に指名した共和党の選択に疑問を投げ掛けた。

 共和党のリチャード・ハンナ下院議員は、政策で意見が合わなくともクリントン氏に投票すると言明。トランプ氏を支持するニュージャージー州のクリスティー知事の側近も離反を宣言した。著名投資家のウォーレン・バフェット氏はクリントン氏の支援集会でトランプ氏の主張を「聞くに堪えない」とこき下ろした。(共同)