Wednesday, August 03, 2016 9:56 AM

北朝鮮ノドンで最長距離か 日本への攻撃能力誇示

 北朝鮮が発射した中距離弾道ミサイル「ノドン」とみられるミサイルについて、日韓の防衛当局者は3日、ノドンであれば今回の飛行距離約1000キロは過去最長だとの見方を示した。在日米軍基地を含めて日本領内を攻撃できることを誇示する狙いもあるとみられ、防衛省は米韓両軍と情報交換し、性能分析を急ぐ。海上保安庁によると、秋田沖のミサイル落下海域でミサイルの破片とみられる物体が見つかり、回収作業を進める。

 今回の発射軌道の先にはミサイル防衛(MD)用の早期警戒レーダー「Xバンドレーダー」が配備されている米軍車力通信所(青森県つがる市)があり、日米主導のMDの基幹施設攻撃を想定した演習との見方も浮上している。

 防衛省は北朝鮮がさらに弾道ミサイル発射を続ける恐れもあるとみて警戒監視を強化。聯合ニュースは3日、北朝鮮が日本海と黄海でそれぞれ、付近の漁船などに注意を呼び掛ける航行禁止区域を設定していると報じた。(共同)