Friday, October 27, 2017 5:48 PM

カタルーニャ自治権停止 中央政府決定、州閣僚解任

 スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立問題で、中央政府のラホイ首相は27日、臨時閣議を開き、一方的な「独立宣言」に踏み切った州政府のプチデモン首相ら閣僚の解任、州議会解散などの措置を決めた。州の行政・立法権を剥奪する内容で、事実上の自治権停止。

 一方、州政府は「カタルーニャ共和国」憲法を起草するための制憲議会の選挙を早期に実施する方針を表明。プチデモン氏ら州閣僚が中央政府の指示通りに解任を受け入れる可能性は低いとみられ、大きな混乱が懸念される。独立派の労働組合は「反中央」デモやスト、労働者らの不服従運動などを呼び掛けた。

 中央政府の臨時閣議では、12月21日の州議会選実施や、州警察長官解任なども決定。「独立宣言」は違法と断定した。ラホイ氏は「一刻も早くカタルーニャに法治を取り戻すことが重要だ」として、短期間の暫定的な措置であると強調した。(共同)