Wednesday, November 01, 2017 11:19 AM

偽投稿でクリントン票阻止 ロシア、ツイッター悪用

 ロシア政府による昨年の米大統領選干渉疑惑に関する議会公聴会が10月31日開催され、フェイスブック(FB)、ツイッター、グーグル各社の法律顧問が証言した。民主党クリントン氏の支持者の投票阻止を狙った虚偽の書き込みや、米社会の分断をあおる広告などロシアの世論操作の一端が明らかになった。

 大統領選では、ロシア政府とのつながりが疑われる企業がFBなどに偽アカウントを開設し、政治広告を掲載していたことが判明。ロシア側がソーシャルメディアを悪用したと指摘されていた。FBは米人口の約4割に当たる約1億2600万人がロシア関与の投稿を閲覧したとの推計を公表した。

 ツイッターでは、昨年を通じてクリントン氏の支持者に「今すぐテキストメッセージで1票を!」と訴え、投票所に行かなくても有効票を投じられるかのように装った書き込みが拡散。「自分は投票した」と誤信させ、実際の投票数を減らす目的だったとみられる。投票妨害の疑いがあるとして、多くのアカウントを永久停止したという。(共同)