Thursday, August 04, 2016 11:33 AM

英、7年5カ月ぶり利下げ 量的緩和再開、枠9兆円増

 英中央銀行イングランド銀行(BOE)は4日、大規模な金融緩和策を決めたと発表した。7年5カ月ぶりに主要政策金利を引き下げ過去最低の年0.25%とする一方、国債などの資産を買って資金を供給する量的緩和を約4年ぶりに再開。資産購入枠を最大700億ポンド(約9兆3000億円)増やす。6月の国民投票で欧州連合(EU)離脱を決めたことに伴う景気減速に対応。英国発の世界経済失速を阻止する姿勢を鮮明にした。

 カーニー総裁は記者会見で今回の措置について、離脱決定による「不確実性を減らし、景気減速を和らげるためだ」と説明。半面、大規模な緩和を行っても離脱決定に伴う打撃は残ると述べた。

 利下げは即日実施した。BOEはリーマン・ショックによる景気の冷え込みに伴い、主要金利を2009年3月に年0.50%に下げて以降変更していなかった。(共同)