Thursday, August 04, 2016 1:03 PM

首相、コメント発表検討 天皇陛下のお気持ち受け

 安倍晋三首相は、天皇陛下が今月8日にも生前退位を巡り表明されるお気持ちを踏まえ、コメントを発表する方向で検討していることが分かった。関係者が4日、明らかにした。コメントは、戦後70年談話のような閣議決定はせず、陛下のお気持ちに対する首相の感想となる見通しだ。

 首相が陛下の意向を受けて、退位について見解を示せば、天皇の政治関与を禁じた憲法に抵触する恐れがある。このため、関係者によると、コメントの具体的な表現や、発表するタイミングなどを慎重に検討している。最終的に決まれば、文書による発表となる可能性が高い。

 陛下は憲法を踏まえ、退位を明言する形にはならないが、象徴天皇としての公務への向き合い方などについて、思いを語るとみられる。(共同)