Wednesday, November 22, 2017 10:09 AM

NAFTA再交渉が難航 カナダ、メキシコ、米に反対

 メキシコ市で開かれていた米国、カナダ、メキシコによる北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の第5回会合が21日、終了した。17日から始まった会合には3カ国の閣僚が出席せず、最終日に恒例となっていた記者会見もなかった。米国の提案にメキシコ、カナダ両国が反対し溝は埋まらず、交渉は難航したもようだ。

 メキシコ政府によると、次回第6回会合は来年1月、カナダ・モントリオールで開く。12月には米ワシントンで交渉担当者らが集まって実務協議を続ける予定。

 今回の会合では、NAFTAの経済効果を5年ごとに見直す案も協議。メキシコ政府当局者によると、米側は見直しの際に問題が解決しなければ協定が自動的に失効するとの条項追加を求めた。これに対し、メキシコとカナダは定期的な見直しには同意する考えを示したが、自動失効の条項追加に反対を表明した。(共同)