Monday, November 27, 2017 11:33 AM

税収57兆7000億円で維持 17年度補正、赤字国債回避

 政府は27日、年末に編成する2017年度補正予算案で、税収見通しを当初予算で計上した57兆7120億円のまま維持する方向で調整に入った。巨額の減額修正を迫られた16年度補正とは異なり、赤字国債の追加発行を回避できる見込みだ。

 18年度も企業の業績改善が続き、税収がさらに伸びる前提で当初予算案を編成する方針だ。財政再建に向けた歳出カットが鈍る恐れもある。

 17年度補正は保育所整備や防災対策などを計上し、追加歳出を2兆円台前半とする方向だったが、与党の要望を取り込む形で総額が増える可能性が強まっている。赤字国債は見送るものの、公共事業に使える建設国債の発行を積み増して財源不足を補う方針だ。(共同)