Monday, November 27, 2017 11:35 AM

大統領の「核ボタン」懸念 米で権限分散求める声も

 トランプ大統領に「核のボタン」を委ねてよいのかー。核・ミサイル開発を進める北朝鮮に対してトランプ氏が挑発的な言動を繰り返す中、核攻撃を命じる権限を大統領が握っていることへの懸念が強まっている。米国による核先制使用の可能性を指摘する声も上がる中、権限を分散すべきだとの意見も出始めている。

 「もし違法なら『大統領、それは違法です』と告げる。難しいことじゃない」。有事の核攻撃を指揮する米戦略軍のハイテン司令官は18日、最高司令官である大統領に核攻撃を指示された際の対応を問われ、軍が従うのは合法的な命令だけだと強調した。

 議論の発端は、14日に大統領の核使用権限を巡る公聴会が約41年ぶりに上院で開かれたことだった。公聴会では「不安定で直情的」なトランプ氏が北朝鮮に対して「ツイートするように(気軽に)核のボタンを押す」可能性を懸念する声が相次いだ。(共同)