Friday, December 01, 2017 9:58 AM

米国務長官、年内更迭も 北朝鮮政策などで対立か

 ホワイトハウスが、筆頭閣僚のティラーソン国務長官(65)を年内にも更迭し、保守強硬派のポンペオ中央情報局(CIA)長官(53)を後任として検討していることが11月30日分かった。米政府当局者が明らかにした。北朝鮮への対応や中東政策を巡るトランプ大統領との対立から、不仲説がくすぶっていた。実際に交代すれば、トランプ政権の外交が強硬色を深める可能性がある。

 来年1月の政権発足1年を前に、他の政府高官らも一斉更迭に踏み切るとの観測も浮上。ニューヨーク・タイムズ紙電子版によると、ホワイトハウス内部では、ティラーソン氏更迭によってドミノ倒しのように政権を去る高官が続出するのではないかと懸念されているという。

 北朝鮮への対応でトランプ氏は、対話機会を探るティラーソン氏に「時間の無駄」と伝えたことがある。過去にティラーソン氏がトランプ氏を「ばか」呼ばわりしたと10月に報道されたことも注目された。(共同)