Friday, December 01, 2017 10:07 AM

マグナ、企業情報会社と提携〜欧州新興企業との結びつき求め

 カナダの自動車部品大手マグナ・インターナショナルは、欧州の新興企業とのつながりを深めるため、企業情報会社スタートアス・インサイツ(StartUs Insights)と提携した。

 マグナのプレスリリースによると、スタートアス・インサイツはネットワーキングやアルゴリズムを使って欧州の新興企業を綿密にモニターし、提携企業と新興企業コミュニティの橋渡しをしている。スタートアスは今後、10万社を超える新興企業データベースを活用しながら将来性のある技術を検索して、性能測定基準を基に市場を評価し、マグナを新興企業に売り込んでいく。

 両社はまず、未来のモビリティに関するアイデアを競い合う「ドライビング・ザ・フューチャー・モビリティ・チャレンジ」というコンペを開催する予定で、優勝者には2万8000ユーロおよびマグナと仕事をする機会が与えられる。

 マグナのイアン・シモンズ副社長(事業開発およびR&D担当)は「スタートアスとの提携によって、欧州の新興企業との関わりに幅と深みが生まれる可能性が高い。目標は、業界で最も聡明な起業家と連携し、彼らのアイデアを市場に出す支援をして、顧客に必要な新しい技術を提供し続けること」と話している。

 自動車メーカーやサプライヤーは、自動運転、コネクティビティ、サイバーセキュリティ、エレクトロモビリティなどの分野で新技術の開発に取り組む新興企業との提携を増やしている。

 マグナもこの数年は新興企業との協力を拡大しており、2016年は自動運転車用のライダーを開発しているイスラエルのイノビズ(Innoviz)と提携した。イノビズのソリッドステート型ライダー技術を取り入れて、マグナは自動車メーカーに完全な融合センサー・ソリューションを提供する計画だ。