Friday, December 15, 2017 10:47 AM

米家電見本市に復帰へ シャープ、再建で3年ぶり

 シャープが来年1月にラスベガスで開かれる世界最大級の家電見本市「CES」に3年ぶりに参加することが15日、分かった。経営不振で2016年から出展を見送っていたが、台湾・鴻海精密工業の傘下で再建が進んだことを受け、海外事業を強化するため復帰する。高精細な次世代映像技術「8K」に対応したモニターや業務用カメラなどを展示する。

 シャープは業績不振に伴い15年末に北米のテレビ事業から撤退。CESへの出展も北米市場向けに自社製品をアピールする意義が薄れたとして見送りを決めていた。

 その後、昨年8月に鴻海の子会社となりコスト削減などの改革を進めたことで業績が急回復。今年9月にドイツで開かれた欧州最大の家電見本市「IFA」にも5年ぶりに参加した。今月7日には東京証券取引所2部から1部に約1年4カ月ぶりに復帰しており、CESへの参加は一段の弾みとなりそうだ。(共同)