Friday, August 05, 2016 5:44 PM

グテレス氏、再びトップ 国連総長選の第2回投票

 国連安全保障理事会(15カ国)は5日、今年末で任期を終える潘基文事務総長の後任候補11人に対する第2回ストローポール(非公式投票)を実施した。投票結果は非公表だが、外交筋によると、ポルトガルのグテレス前国連難民高等弁務官が11カ国の支持を集めて初回に続きトップとなった。前回より支持が1カ国減り、2カ国は新たに不支持を表明した。

 後任選出の決定権限は事実上、安保理で拒否権を持つ5常任理事国が握っている。ストローポールで最多の支持を得ても、常任理事国が1カ国でも反対すれば事務総長に選ばれない。安保理はさらに数回投票を行い、今秋までに候補者を絞り込む予定。今後、理事国の駆け引きが本格化するとみられる。

 2位は8カ国の支持を集めたセルビアのイェレミッチ元国連総会議長と女性でアルゼンチンのマルコラ外務・宗務相。7カ国が支持したスロベニアのトゥルク前大統領と女性で国連教育科学文化機関(ユネスコ)のボコバ事務局長(ブルガリア)が続いた。(共同)