Friday, December 22, 2017 11:22 AM

「米に核脅威与えられる」 金正恩氏、国内引き締め

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は21日、平壌で開幕した党の末端組織幹部らが参加する「党細胞委員長大会」で演説し「米国に実際的な核の脅威を与えられる戦略国家に急浮上したわが国の実体を誰も否定できなくなった」と述べ、核戦力の向上を改めて強調した。朝鮮中央通信が22日報じた。

 同大会の開催は、2013年1月以来。国際社会の経済制裁が強まる中、国内の引き締めを図る狙いがある。

 金氏は「わが国の核戦力の急速な発展は、世界の政治構図と戦略的環境に大きな影響を及ぼしている」と主張。制裁を念頭に「前途には決して無視できない挑戦が横たわっている」としつつ「現情勢はわれわれを一層団結させ、自力で発展する良い機会となる」と述べた。(共同)