Tuesday, January 09, 2018 11:06 AM

ライバルの飲料に禁止薬物 カヌー鈴木選手を除名へ

 日本カヌー連盟は9日、昨年9月のスプリント日本選手権(石川県小松市)で鈴木康大選手(32)=福島県協会=が小松正治選手(25)=愛媛県協会=の飲み物に禁止薬物の筋肉増強剤メタンジエノンを混入させ、小松選手がドーピング検査で陽性となったと発表した。鈴木選手は2020年東京五輪代表入りを争うライバルを陥れようとしたと説明しているという。

 日本アンチ・ドーピング機構(JADA)によると、他者からの混入によるドーピング違反発覚は国内初。カヌー連盟は鈴木選手を定款上最も重い除名処分とする方向で、3月にも理事会に提案する。石川県警も捜査に乗り出した。

 JADAは鈴木選手に8年間の資格停止処分を科し、暫定的に資格停止としていた小松選手の処分を解除した。(共同)