Monday, August 08, 2016 10:37 AM

スンニ派処刑でイラン批判 国連も懸念

 イスラム教シーア派のイランが今月初旬、テロ関連容疑で拘束したスンニ派約20人の死刑を執行していたことが明らかになり、「集団処刑」(欧米メディア)だと批判が高まっている。国連機関も公正な司法手続きを経ていないと懸念を表明、イランが「内政干渉だ」と応酬する事態となっている。

 ロイター通信によると、イランのスンニ派の聖職者は今後の宗派間対立の深刻化を懸念。スンニ派の盟主サウジアラビアとの外交関係が断絶するなど、イランと湾岸諸国との関係は悪化しており、地域の緊張がさらに高まる可能性がある。

 イランメディアなどによると、イラン西部を拠点とするスンニ派の過激派グループの構成員とされる約20人の処刑が今月2日執行された。2009〜11年の警察署襲撃や民間人殺害など二十数件に関与した疑いで拘束、その後処刑されたとイラン当局は説明した。(共同)