Friday, January 19, 2018 11:15 AM

習思想、憲法明記を確認 中国共産党、権威付け加速

 中国の憲法改正を議題に開かれた共産党の重要会議、第19期中央委員会第2回総会(2中総会)は19日、昨年の第19回党大会で党規約に行動指針として盛り込まれた習近平国家主席(党総書記)の指導思想を憲法に明記する方針を確認し、閉幕した。

 党員約9千万人を対象とする党規約に加え、全国民に影響が及ぶ国の最高法規である憲法に「習近平の新時代の中国の特色ある社会主義思想」を明記することで、習氏のさらなる権威付けを進める狙いだ。

 憲法改正は2004年以来で、今年3月に開催予定の全国人民代表大会(全人代)で正式決定する。歴代最高指導者で憲法に名前が入っているのは毛沢東と故トウ小平氏だけで、習氏の思想が明記されれば、憲法上も2人に迫る権威を獲得したとみなされる。(共同)