Thursday, January 25, 2018 11:11 AM
5行が融資後の確認不十分 銀行業界、自主規制守れず
金融庁がメガバンクなど12銀行を対象に昨年末までに実施したカードローンに関する立ち入り検査の結果の全容が25日、判明した。5行が業界の自主規制を守れず、利用者の収入や勤務先の変化など融資後の動向確認が不十分だった。7行は融資上限について、消費者金融などの貸金業者では認められていない年収の3分の1を超えて設定していた。26日にも検査結果を公表する。
銀行カードローンが多重債務者の増加を助長しているといった批判を受け、金融庁が昨年9月からメガバンク3行や地方銀行などを立ち入り検査していた。全国銀行協会は昨年3月、多重債務者の増加を防ぐため、融資後の動向確認徹底を含む自主規制策を発表したが、取り組みが不十分な実態が浮かび上がった。
検査結果によると、12行のうち4行は自主規制の前から自ら顧客の信用状況の把握に努めていたとする一方、自主規制後の改善は3行にとどまっていた。金融庁は「取り組みが限定的だ」として12行に改善を促した。(共同)
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