Thursday, January 25, 2018 11:11 AM

終末期医療、初の実態調査 がん患者ら遺族5000人対象

 厚生労働省と国立がん研究センター(東京)は25日、がんや心疾患で死亡した患者の遺族約5000人を対象に、亡くなる直前までに受けた終末期医療や介護サービスについて初の実態調査に乗り出すと決めた。患者本人の希望に沿って、必要な医療やケアを受けられたかを中心に検証する。

 高齢化が進み、年間死者が130万人を超す「多死社会」を迎える中、人生の最期をどこでどう過ごすかは重要な課題だ。遺族を通じて患者ごとの体験や意見を把握することで、終末期医療や在宅療養の質の向上につなげる狙い。

 実態調査は、2016年に(1)がん(2)心疾患(3)肺炎(4)脳血管疾患(5)腎不全ーで亡くなった全国の患者から約4800人を抽出。厚労省の委託を受けたがん研究センターが月内にも、調査票を遺族に郵送する。(共同)